電子化も決定! 宮尾先生の解説入りのおすすめ新刊

医療法人社団 益友会 どんぐり発達クリニック理事長
医学博士 宮尾益知


『母、ぐれちゃった 発達障害の息子と娘を育てた16年間』

今から15年前2002年3月、成育医療研究センターが国立小児病院からの移管として開院しました。そのときこころの診療部(児童精神科)発達心理科医長として赴任しました。その時が日本の「発達障害元年」といえるかもしれません。そのときから発達障害概念の作成、どのように治療していくのかという手探り状態、療育システム作りなどが並行して行われていた混乱時代でした。

発達障害に対する支援体制が法的にも整う2005年になり、ようやく全国的に療育センターなどの施設が作られるようになりました。この本はそれよりも前の時代に始まります。

作者のあじろさんとは長いつきあいになりますが、プライベートな話はすることもなく診療のみのつきあいでしたので、この本のようなエピソード満載の家族であるとは夢にも思っていませんでした。

一読して思うことは、文章の流れが家族の中での出来事がその場にいるかのような、一緒に進んでいるような気持で読めることでした。

内容は、自閉症の子どもと、その家族の典型的なエピソード満載で、解決に向かっていく思考過程と方法が語られています。TEACCH、感覚統合、行動療法など最新の治療法を見つけていく過程も秀逸です。特に金曜日に「家族みんながグタグタになる」、とても素晴らしいアイデアだと思います。頑張るだけが人生ではありません。時にはグタグタになりながら長く素敵に生きていくこと考えさせる本だと思います。

本の内容

息子が生まれた時から「なんか変?」と感じていたけど、少しずつの「なんか変」が蓄積されていく。だけど毎日の生活に追われ、悩んでいる暇がなかった。

そして3歳の時、「確実に変」だと確信。そして3歳半検診で息子は「発達障害」だと診断される。そして、2歳違いの娘の発達もかなり怪しい……。

将来は二人とも独立して生きていけるように、その日から失敗と自分らしい子育てが始まったのです。

スーパーで魚を手づかみする、酒瓶を倒しまくる、寝ない、偏食がひどい息子、娘の出産、家では喋りまくるけど、外では母から離れられない娘、様々なトレーニング、医者や近所の人たちとの軋轢、自身のパニック障害、さしのべられる優しい救いの手、そしてトドのようにテレビの前から動かないダンナ……。

それでも、現在息子は高校1年生、娘は中学2年生になりました! 失敗もたくさんしました。いや、失敗ばかりの子育てだったけど、子どもも私も成長出来ました(ダンナもね)。元気と愛情いっぱいの母さんの、子育て奮戦記です。

こんな私でも家族はなんとかなってる!?子育ても夫育て(?)も失敗ばかりでも、かーさんは今日も走っています!

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目