【保育士・教育従事者向け】「発達障害の子どもを理解して、保育・教育に活かす」(2)

【保育士・教育従事者向け】「発達障害の子どもを理解して、保育・教育に活かす」(2)

医療法人社団 益友会 どんぐり発達クリニック理事長
医学博士 宮尾益知


【保育士・教育従事者向け】「発達障害の子どもを理解して、保育・教育に活かす」(1)はこちら

◆もくじ◆
「発達障害の子どもを理解して、保育・教育に活かす」(2)
7、世の中の財産となるような才能を持つ子どももいる
8、どうして発達障害になるの?
9、発達障害にはどんなものがある?
10、ASD(自閉症スペクトラム障害)の子どもの特性とは?
11、ADHD(注意欠陥/多動性障害)の子どもの特性とは?
12、SLD(限定性学習障害)の子どもの特性とは?

7、世の中の財産となるような才能を持つ子どももいる

私から見れば、発達障害の子どもたちはとても愛らしく、根が正直で真面目あることがほとんどです。また発達障害の子どもの中にはIQが非常に高く、幼稚園生なのに英語の論文が読めるとか、原子の話ができるような子もおり、彼らは「ギフテッド(与えられた才能、資質を持つという意味)」とも呼ばれています。人より秀でた才能があるため、本来はエリートコースを歩むこともできるはずが、発達障害による社会性の乏しさなどのせいで、いじめにあったり孤立感を得ることが多く、ひきこもりになってしまうケースも少なくありません。
発達障害の子どもは、上手に育ててよいところを引き出せば、世の中の大きな財産となるような可能性を秘めています。家庭と連携しながら、保育士さんや幼稚園の先生方も、ぜひ子どもの特性を理解して、温かい心で育ててあげるとよいと思います。

 

8、どうして発達障害になるの?

  • 発達障害の子どもは最近増えてきたように思われることが多いのですが、そうではありません。昔は「育て方が悪い」とか「変わっている子」などと見過ごされることが多かったのです。また現代はクラスで騒いだり、乱暴な行動をする子に対して、世間の目が厳しくなったことも関係があるかもしれません。

【原因は、しつけや性格のせいではない】

  • 現在、発達障害はしつけや性格のせいではなく脳の認知機能に問題があるために起こることがわかっています。

【通常、脳はさまざまな働きを持つ】

  • 部位どうしが綿密なネットワークでつながりあっていますが、発達障害はこのネットワークがうまく機能していない状態です。これには遺伝が大きく影響しています。
    しつけは発達障害の原因にはなりませんが、障害があることをふまえた育て方をする必要はあります。ただし虐待を受けた子が激しいストレスで脳の発達が遅れ、発達障害の症状が出るようなケースもあります。
    また発達障害は性格が原因ともいえません。性格の範囲内なら特別な対応は必要ありませんが、特別な配慮が必要な状態なので障害と診断されているわけです。

 

9、発達障害にはどんなものがある?

    この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

    既存ユーザのログイン
       
    新規ユーザー登録
    *必須項目