親の財布からお金を取るという相談

「親の財布からお金を取るという相談」

医療法人社団 益友会 どんぐり発達クリニック理事長
医学博士 宮尾益知


家庭内で、親の財布からお金を取ることは盗みでしょうか。

クリニックには、「家に泥棒を飼っていられないので」と相談に来られる方が沢山います。「嘘つきは泥棒の始まり」と言う言葉が、お母さんたちを余計に悩ませるのですね。

家庭内の盗みは、今に始まったことではなく、過去にも同様なことは沢山あったのではないかと思うのです。
ただ、そこには言わずもがなのルールがあったように思います。取るのは小銭だけで、大きな額の札には手をつけない。親は気がついていても、直接子どもに言うことはなく、「頭の黒いネズミがいるみたいね。」などといって、気づいていることをアピールし、これ以上すると大変なことになるよ、と暗につぶやいていました。

現代では、このようなのどかな風景は見られなくなってきています。金額も100円玉から千円札、万札となり、時には、数十万円、私の知っている子どもは、祖父が貯めていた200万円を盗み出しました。

ただ、どの子も、目的意識はあまり明らかではなく、カードやゲームソフトを買い、余ったお金で友達にもあげて、といった風でした。
少ないお金で買い物をする駄菓子屋がなくなり、Suicaやクレジットカードで買い物をするようになってしまったので、お金を量として物に換算する風潮がなくなってしまったのかもしれません。ネットでの買い物が自由にできるようになったときに、どのようにしてお金の価値を子どもに教えるのかは、これからの大きな課題かもしれません。

 

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